5月6日 (金)
連休後半に娘が孫を連れてやってきました。 普段は静かな家の中を、2歳と6歳の男の子二人が走り回るのを見ているだけで、すっかり疲れたものです。 孫たちに振り回された3日間でしたが、連休も終わってほっと一息の感じです。 天気もマアマアなので近くの遊歩道を散歩しました。
春の七草については以前にも書き込みをしましたが、最後の一つとも言える 「ホトケノザ」らしきものを遊歩道脇に見つけました。春の七草でいう「ホトケノザ」は、一般には 「タビラコ」 と呼ばれる野草です。
分かりにくいのですが、植物学分類上では「オニタビラコ(鬼田平子)」という、背も高く赤鬼色の茎のものに対して、背丈も低くて小型なものを 「コオニタビラコ(小鬼田平子)」 と名付け、これを 「タビラコ」 と呼んでいるようです。 「ヤブタビラコ(藪田平子)」と呼ばれるものもあります。 「タビラコ」と言うのは、田んぼに平らべったく伸びていると言うような意味のようですが、 「タビラコ」の別名を 「コオニタビラコ」 と書いている本もあったりして、 どちらが本名なのか良くわかりません。
「コオニタビラコ」は、田んぼのやあぜ道などに多く見られるキク科ヤブタビラコ属の野草です。「オニタビラコ」は、同じキク科ですがオニタビラコ属ですので、分家みたいなものでしょうか?
さらに紛らわしいことに、 実は 「ホトケノザ(仏の座)」 という名前の野草が他にもあります。 こちらは シソ科オドリコソウ属 で 「ホトケノザ」という名前に相応しく、仏様の台座のような葉と、赤紫色の花を咲かせます。 「タビラコ」 とは、縁もゆかりも無い別のものです。
シソ科のホトケノザ(仏の座) *この写真はInternetより借用しました。i
「ホトケノザ」と呼ばれる野草が二つある、という奇妙な事実に加えて、姿かたちが良く似ている 「オニ...」 と 「コオニ...或いはヤブ..」 を、大きいか小さいか以外で判別するのはとても難しいことです。 そして、なぜ 春の七草では 「タビラコ」 が 「ホトケノザ」 と「呼ばれるのか、などなど.....良くわからないことが多いのです。 と言うわけで、春の七草 「ホトケノザ」 は、複雑な背景を持った手ごわい野草です。